摂末社

摂末社 せつまつしゃ
本殿の周辺には大小のお社が24社あり、121の神様が祀られています。

「神社名及び祭神名」
 辺津宮境内 摂末社

  1. 仮宮
かりみや
  2. 大神神社 [三輪明神
おおみわじんじゃ

河上神社[豊玉姫命]、五位神社[彦五瀬命]、只下神社[稲田姫命]、御衣代神社[衣通姫命]、津田神社[級長津彦命
  3. 貴船神社 [高霊命
きふねじんじゃ

犬王丸神社[彦星命]、四道神社[猿田彦命]、小野井神社[小野御霊]、息直神社[大直日命]、原比女神社[大宜都比女命
  4. 津加計志神社 [阿田賀田須命
つかけしじんじゃ

四道福松神社[大富道命]、祓方遠賀堺神社[ウブラ姫命]、山口御口代神社[麓山祇命]、須多田神社[田田彦命]、加津浦神社[伊賀津臣命
  5. 正三位神社 [志賀大明神
しょうさんみじんじゃ

草上神社[野槌姫命]、四道神社[猿田彦命]、稗和神社[保命神]、御船漕神社[御蔭川神]、天宮金宮神社[金山彦命
  6. 和加神社 [稚日姫命
わかじんじゃ

山口若宮神社[仁徳天皇]、勝浦神社[健飯勝命]、年津両上神社[歳徳神]、酒多神社[酒彌豆女命]、前戸神社[手力男命
  7. 孔大寺神社 [水分命
こだいしじんじゃ

所主神社[埴安命]、龍王神社[綿積豊玉姫命]、止止神社[道主命]、年所神社[大山昨尊]、祝詞神社[天児屋根命
  8. 浪折神社 [神直日命
なみおりじんじゃ

年津久神社[大歳神]、大井神社[健角身命]、飯盛神社[伊弉諾命]、和歌神社[柿本人麿 住吉大明神]、国玉神社[大国霊神
  9. 国連神社 [顕国玉命
くつらじんじゃ
荒神社[素淺鳴命]、渡津神社[少童尊]、柳牟田神社[速秋津日女水神]、蛭田若宮神社[蛭子命]、人見神社[天鈿女命
10. 宮田若宮神社 [太玉命
みやたわかみやじんじゃ
宰貴若宮神社[稚彦霊日命]、許斐神社[速玉命]、辻原若宮神社[仁徳天皇]、十所王子神社[建御名方命]、本木若宮神社[八幡大神
11. 宇生神社 [伊邪那岐命・伊邪那美命
うぶじんじゃ
指來神社[阿蘇津彦命
12. 政所神社 [素淺鳴命
まんどころじんじゃ
朝拝神社[天御食持命]、風隼神社[級長津彦命]、息送神社[大御食津命]、九日神社[月弓命]、息正三位神社[宇佐津意美命]、矢房神社[大日孁貴・大己貴・田心姫神]、風降天神社[少彦名命]、大都加神社[埴安命
13. 百大神社 [住吉神社 荒御魂
ひゃくだいじんじゃ
14. 二柱神社 [伊邪那岐命・伊邪那美命
ふたはしらじんじゃ
15. 藤宮神社 [藤原鎌足
ふじみやじんじゃ
岡堺神社[玉依姫命]、楯崎神社[大己貴命]、上高宮神社[宗像清氏]、上袴神社[大市姫命]、山下神社[麓山祇命
16. 稲庭上神社 [倉稲魂命
いなばけじんじゃ
宮地嶽神社[正勝山祇命]、與里嶽神社[䨄山祇命]、浦神社[大之吹上男命]、土穴若宮神社[譽田命]、森神社[木花開耶姫命
17. 妙見神社 [少彦社
みょうけんじんじゃ
荒熊神社[伊弉諾命]、山部神社[赤人]、御竃神社[奥津日女]、山師神社[大山祇]、君達神社[若雷命
18. 千得下符神社 [少彦命
ちとくしものふじんじゃ
北崎四所神社[玉柱屋姫命]、須田神社[雨守大神]、地主神社[大国主命]、厳島神社[市杵島姫命]、下高宮神社[大宮司代々之霊]、照日神社[大日孁貴
19. 祇園神社 [素淺鳴命
ぎおんじんじゃ
縫殿神社[呉織穴織]、内浦若宮神社[天夷島命]、酒田神社[酒彌豆男命]、伊久志神社[伊伎志爾男命]、示現神社[大物主命]、熊野神社[許斐権現
20. 織幡神社 [武内大臣
おりはたじんじゃ
飯豊神社[稲飯命]、御霊神社[八所御霊]、祓方神社[瀬織津姫命]、葦木神社[句句酒馳命]、山手神社[野椎姫命]、波寄神社[少彦名命
21. 牧口神社 [三毛入野命
まきぐちじんじゃ
年毛神社[綿積豊玉彦命]、浜宮神社[宗像三女神]、西塔田若宮神社[稚雷神命]、池浦山王神社[倉稲魂命]、久米神社[事代主命]、若八幡神社[八幡神
22. 御鑰持神社 [倭姫命
みかぎもちじんじゃ
伊摩神社[大山祇命]、酒井神社[大山祇命]、池田若宮神社[若年命]、飯盛小盛神社[稲飯命]、湯済殿神社[少彦命]、白鬚神社[伊弉諾命
23. 松尾神社 [大山昨神 若山作神 市杵島姫神
まつおじんじゃ
24. 蛭子神社 [
えびすじんじゃ

仮宮
摂末社のご修復時にご祭神が仮遷座される仮の神殿

三輪明神
みわみょうじん 大和(奈良県)の式内社大神(おおみわ)神社の祭神。大物主大神という。大己貴神(大国主命)の幸魂・奇魂を祀る。偉大な精霊の主で神秘的な厳しい神霊だとする思想がある。

豊玉姫命
とよたまひめのみこと 海神の女。火遠理命(山幸彦)が海神宮を訪れた際に出会い、結婚をする。後に天神の子(ウガヤフキアへズノミコト:鵜戸神宮ご祭神)を出産する。

彦五瀬命
ひこいつせのみこと ウガヤフキアへズノミコト(鵜戸神宮ご祭神)の長子。母は玉依姫であり、神武天皇の兄にあたる。神武ご東征に同行し、活躍するが紀伊の竈山で崩じたとされる。

稲田姫命
いなだひめのみこと 櫛名田比売(クシナダヒメ)とも記す。八岐大蛇の神話で登場し、生贄になろうとしていたところを須佐之男命に助けられ、後に妻となり、八嶋士奴美神を生む。

衣通姫命
そとおしのいらつめ 衣通王、軽大郎女ともいう。父は允恭天皇、意富本杼王の妹忍坂大中津比売命。衣を透して輝くような容姿清艶という意味の名。

級長津彦命
しなつひこのみこと 志那都比古神(記)とも記す。イザナギ・イザナミの神生みの段において生まれた風の神。紀では、イザナギが吹き払った気になった神で級長戸辺命ともいう。

高龗神
たかおかみのかみ イザナギがカグツチを殺した時に化生した三柱神の一神。高は闇に対して山峰の意、龗は水を掌る竜神。闇龗と共に祈雨・止雨の神として信仰される。

彦星ヲ祀る也
ひこぼし 彦星は牽牛の和名。鷲座のアルタイルのこと。牛飼い星。犬飼い星。婿星。
天照大神が天石屋にこもった時、神衣を織った天棚機姫神が織女と習合した。

猿田彦命
さるたひこのみこと ニニギノミコトの天孫降臨に際し、高天原から葦原の中つ国まで天地を照らし先導する為、待機した神。後にアメノウズメと一緒に伊勢の地より全国の開拓にあたった。

小野御霊
おのごりょう 惟高親王(文徳天皇第一子)を小野宮・水無瀬宮という。太宰府・常陸太守・上野太守を歴任、後に出家し小野に閑居したことから小野宮と呼ばれた。

大直日命
おおなおびのみこと 大直毘神と記す。イザナギの禊で禍津日神に続いて生まれた直毘の神の一神。大地海原諸神と共に生まれている穢れや禍を直す神。

大宜都比女命
おおげつひめのみこと スサノヲから食物を乞われ、鼻・口・尻から種々の食物を取り出し供えたところ、汚らわしく思った命に殺された神。国生みで生まれた伊予二島の神と同じとされる。

①少童三神・②阿田賀田須命
①わたつみさんしん・②あたかたすのみこと ①イザナギの禊の時、海中に成った上・中・底津男の三神の総称。住吉(墨江)神とも云う。
②和仁古の祖神。大国主神の六世の末裔という。現代では宗像三神を祀るとされている。

大富道命
おおとのじののみこと 意富斗能地神『記』、大富道尊『紀』とも記される。神代七代の第五代。対偶となる女神は大斗乃弁神。

ウブラ姫命
瀬織津比咩と推測される。大祓詞に見られる神。イザナギの禊に照らして禍津日神に同じとされる。倭姫命世記では皇大神宮の荒魂で八十枉津日神とされる。

麓山祇命
はやまつみのみこと イザナギがカグツチを殺した時、右手に化成した神。「麓、山の足(ふもと)を麓と曰う。此れをば簸耶(はや)麿(ま)と云う」と『紀』訓註にある。山の麓を掌る神と解される。

田田彦命
たたひこのみこと 田の神と解される。田を守り年穀の豊熟を掌る神。春に田に下り、収穫が終わると山に帰ると信じられている。古記録には猿田彦または神直日を祀るともある。

伊賀津臣命
いかつおみのみこと 滋賀県伊香郡地方開発の祖神。昔、湖水で田が開けぬ時に命が子孫とここを開いた。
後に伊香の宿祢豊厚が社殿を設けて祖神として祀った。

志賀大明神
しかうみのおおかみ 筑前の式内社志賀海神社のご祭神。底津・中津・上津綿津見神のこと。海神。
イザナギの禊の時、海中に成った綿津見三神と同じ神。禊祓の神とされる。

野槌姫命
のづちひめのみこと 野稚命とも記される。京都府薭田野神社の祭神。野の神。田畑の作物の守り神。

猿田彦命
さるたひこのみこと ニニギノミコトの天孫降臨に際し、高天原から葦原の中つ国まで天地を照らし先導する為、待機した神。後にアメノウズメと一緒に伊勢の地より全国の開拓にあたった。

保命神
うけもちのかみ 保食神と記す。紀によると食物を口から出して月夜見尊を饗宴しようとして殺される。
これを天照大神がとがめ、保食神の死屍に生じた五穀を人間の食物として献じさせた。

御蔭川神
おおみかみみかげかわのかみ 大御神蔭川神とも記す。伊勢に住んでいた先住民であると推定される。
事蹟不詳(儀式帳)。

金山彦命
かなやまひこのみこと イザナミがカグツチに焼かれ病み伏した際に嘔吐物から成った神。鉱石を溶かした状態や溶岩から連想する説が有る。一般に鉱山の神格化と見る向きが強い。

稚日姫命
わかひるめのみこと 天照大神の子・あるいは妹という。スサノヲの誓約の段で神去った。後に三韓から帰還した神功皇后に託宣して活田長狭国に祀られた。

仁徳天皇
にんとくてんのう 諱を大鷦鷯(オオサギ)天皇。応神天皇の第4子。自ら衣食住を節倹し国家富饒に尽くした聖帝と称される。百舌鳥野陵に奉葬された。

健飯勝命
たけいいかつのみこと 阿田都久志尼命の子。沙麻奈姫を妻として一男を生む。事蹟不詳(旧事紀)。

歳徳神
としとくじん 年始に祀る神。歳神・正月様ともいう。年によって来訪の道が異なり、その方向を恵方という。年間の福を守る神として崇め、これを祀る設けを歳徳(恵方)棚という。

酒彌豆女命
さかみつめのみこと 昔、宮内省造酒司の酒殿神社に酒彌豆男神と共に祀られた酒の神(延喜式)。古記録に酒の神は少名毘古(紀)・大物主神(紀)梅宮神・松尾神も崇められる。

手力男命
たじからおのみこと 天手力男神と記す(記)。天岩戸から天照大神の手を取り引き出した、力の強い神。
ニニギノミコトの天孫降臨に五伴緒として随伴し、三重県多気郡に鎮座する。

水分命
みくまりのみこと 流水の疎通分配を掌る神。天之水分神・国之水分神と讃えることもある。諸国にこの神を祀る神社は多い。「みここり」と訛ったことから子を守り育てる神の信仰もある。

埴安命
はにやすのみこと 波邇夜須毘古神とも記す(記)。イザナミがカグツチに焼かれ病み伏した際にその屎から成った神。粘土の神格化したもので、埴安姫命と対をなしている。

綿積豊玉姫命
わたつみとよたまひめのみこと 海神の女。火遠理命(山幸彦)が海神宮を訪れた際に出会い、結婚をする。後に天神の子(ウガヤフキアへズノミコト:鵜戸神宮ご祭神)を出産する。

道臣命
みちおみのみこと 大伴連の祖。記では神武東征の際、大久米命と共に兄宇迦斯を撃つ話がある。紀では大伴氏の遠祖日臣命が導きの功によって道臣の姓を賜ったとある。

大山咋命
おおやまくいのみこと 大年神の系譜段にみられる。大年神と天知迦流美豆比売の第二子。名義は不詳であるが、偉大な山の境界とする説がある。

天児屋根命
あめのこやねのみこと ニニギノミコトの天孫降臨に五伴緒として随伴する。中臣連等の祖先神。中臣とは神と皇孫との間を執りもつ職能の一族とされる。

神直日命
かむなおびのみこと イザナギが禊をした時。黄泉国の汚垢により生まれた神。『倭姫命世紀』にはこの神を豊受大神の荒魂と書いてある。

大歳神
おおとしのかみ 父はスサノヲ。母は神大市比売。名義については立派な稲の実りの意とされる。農耕神の中でも根本・中心的な存在として民間に信仰された。

健角身命
たけつぬみのみこと 賀茂御祖神社の祭神二座の一。八咫烏ともいう。神武東征にあたり、皇軍を熊野より大和に導いて功があり、後に山城に鎮まった。

伊弉諾命
いざなぎのみこと 記紀ともに神代七代の第七代として成った。伊耶那美神と対偶の男性神。岐美二神を以って身体的に完成した表象。国生み、神生み、また禊により三貴神を生んだ。
その他神話の記述多数有り。

①柿本人麿・②住吉大明神
①かきのもとのひとまろ・②すみよしだいみょうじん ①歌聖として知られ、持統・文武天王朝に仕え新田部・高市皇子達と親交があったとされる。祖は天足彦國押人命と伝える、生没年不詳。
②墨江神(すみのえのかみ)とも記す。イザナギの禊の時に成った、上(表)筒男・中筒男・底筒男の三神を総称する。神功皇后の新羅遠征を守護したことから海神として崇敬される。

大國霊神
おおくにたまのかみ 大國御魂神と記す(記)。大年神と伊怒比売の第一子。国土経営に功のある偉大な国土神霊と解す。大国主神の別名にも「国玉」とある点からも地名起源の性格も窺える。

顕国玉命
うつしくにたまのみこと 宇都志国玉神と記す(記)。大国主神の別名。現実の(宇都志)国土の神霊(国玉)の意。現し国-天上という対比を前提にしている点で観念的な神格として考えられる。

素戔嗚命
すさのおのみこと 建速須佐之男命と記す(記)。イザナギの禊により成った三貴子の一神。海原を統治するよう命じられるも根の国に追放される。その際に姉である天照大神と誓約(うけい)を行い。当社の三女神がお生まれになる。その他神話の記述多数有り。

少童命
わたつみのみこと 綿津見神とも記す(記)。海の神霊の意。海人系氏族によって広く信仰された神。国生みの際に生成したとある。住吉神・志賀大神等とも同一とみられる。

速秋津日女水神
ばやあきつひめのかみ イザナギ、イザナミの国生みの時に生まれた水戸神。対神として兄の速秋津日子神も生まれる。紀ではこの神の記載はない。

蛭子命
ひるごのみこと イザナギ、イザナミの「みとのまぐはい」によって最初に生まれた子だが、葦船で流してしまう。太陽神とみる説もある。後世ヱビス信仰と結びつきをみせる。

天鈿女命
あめのうずめのみこと 猨女君等の祖。天岩戸神話に登場し神楽の原型を舞ったとされる。神懸った女性の神格化とされる。神事芸能の信仰もある。

太玉命
ふとだまのみこと 布刀玉命とも記す(記)。天岩戸の神話では天児屋命と共に呪的な行為をし成功する。
天孫降臨に際しては五伴緒として随伴する。忌部首等の祖とされる。

稚産霊日命
わくむすびのみこと 和久産巣日神とも記す(記)。イザナミがカグツチに焼かれ病み伏した際にその尿から成った神。若々しさに満ちた生成の神で、一般に農産を掌る神と考えられる。

速玉男神
はやたまおのかみ イザナギが黄泉国から帰る際「族離れん」と言って唾を吐いた時に成った神。島根県速玉神社、和歌山県熊野速玉神社、沖縄県波上宮にもこの神を祀る。

仁徳天皇
にんとくてんのう 諱を大鷦鷯(オオサギ)天皇。応神天皇の第4子。自ら衣食住を節倹し国家富饒に尽くした聖帝と称される。百舌鳥野陵に奉葬された。

建御名方命
たけみなかたのみこと 大国主神の子。建御雷神と激しい力競べをするが敗北。信濃の国まで逃げ去り、国譲りを約束する。長野県諏訪大社の祭神。

八幡大神
はちまんおおかみ 全国の八幡社の祭神の総称。一般に応神天皇を中心にして比売神、神功皇后を配して三座を一体として祀る。八幡宮は全国で最も多い神社の一つである。

伊耶那岐命・伊耶那美命
いざなぎのみこと・いざなみのみこと 記紀ともに神代七代の第七代として成った。伊耶那美神と対偶の男性神。岐美二神を以って身体的に完成した表象。国生み、神生み、また禊により三貴神を生んだ。
その他神話の記述多数有り。

阿蘇津彦命
あそつひこのみこと 健磐龍命。景行天皇の時、阿蘇の地に入り国土開拓の事業をなした。阿蘇神社の祭神。

素戔嗚命
すさのおのみこと 建速須佐之男命と記す(記)。イザナギの禊により成った三貴子の一神。海原を統治するよう命じられるも根の国に追放される。その際に姉である天照大神と誓約(うけい)を行い。当社の三女神がお生まれになる。その他神話の記述多数有り。

天御食持命
あまのみけもつのみこと 旧事紀・神代本紀にのる食糧神。神魂命の子。紀伊直等の祖神(姓氏録)。

級長津彦命
しなつひこのみこと 志那都比古神(記)とも記す。イザナギ・イザナミの神生みの段において生まれた風の神。紀では、イザナギが吹き払った気になった神で級長戸辺命ともいう。

大御食津命
おおみけつのみこと 延喜式践祚大嘗祭で宮中に祀られる神八座の内の一座。雄略天皇22年、止由大神が丹波から伊勢に移った時に従い、大神に奉侍した(御鎮座本紀)。

月弓命
つくよみのみこと イザナギの禊により成った三貴子の一神。夜の食国を知らせと命を受け、夜の世界の領有支配神となった。保食の神を殺したことで天照大神の怒りを買い別々に住むようになった。

宇佐津意美命
事蹟不詳。宗像神社史には河内恩地大明神の記載もある。とすれば大御食津彦(姫)命のことか。罪穢れを祓い、衣食住を守護する神。

大日孁貴・大己貴・田心姫神
おおひるめのむち・おおなむち・たごりひめのかみ 大日孁貴は天照大神の別称。大己貴は大国主神の別称・田心姫神は宗像大社沖津宮の祭神。神格は別記載を参照。

少彦名命
すくなびこなのみこと 少名毘古那神と記す(記)。神産巣日神の子とされる。大国主の神と共に国を作り堅めたが、後に常世国に行ったとされている。

埴安命
はにやすのみこと 波邇夜須毘古神とも記す(記)。イザナミがカグツチに焼かれ病み伏した際にその屎から成った神。粘土の神格化したもので、埴安姫命と対をなしている。

住吉大神 荒魂
すみよしおおかみ あらみたま イザナギの禊の時に成った、上(表)筒男・中筒男・底筒男の三神を総称する住吉大神の荒魂をお祀りする。※参考:42社、②住吉大明神

伊耶那岐命・伊耶那美命
いざなぎのみこと・いざなみのみこと 記紀ともに神代七代の第七代として成った。伊耶那美神と対偶の男性神。岐美二神を以って身体的に完成した表象。国生み、神生み、また禊により三貴神を生んだ。
その他神話の記述多数有り。

藤原鎌足
ふじわらのかまたり 天児屋命の後裔。皇極天皇の時に中大兄皇子に近づき典籍を学ぶ。蘇我蝦夷と子の入鹿を註して大化の改新を実現させた。大織冠と大臣位、藤原姓を賜る。

玉依姫命
たまよりひめのみこと 海神の女で豊玉姫の妹神。名義は神霊が憑りつく女性、巫女のことである。ウガヤフキアヘズノミコトと結婚し、初代神武天皇を生む。

大己貴命
おおなむちのみこと 大穴牟遅神と記す(記)。出雲大社の祭神。大国主神の別名の一つ。「だいこくさま」として全国各地でお祀りされる。国生み・国譲りなどの大業の神話が多数残る。当社沖津宮の田心姫神を妻とした。

宗像清氏
むなかたきようじ 宗像大社 第代大宮司清氏の霊社とされる。

大市姫命
おおいちひめのみこと 大山津見神の女。須佐之男命に娶られ、大年神・宇迦之御魂神を生む。市場を主宰する神として信仰されている。

麓山祇命
はやまつみのみこと イザナギがカグツチを殺した時、右手に化成した神。「麓、山の足(ふもと)を麓と曰う。此れをば簸耶麿(はやま)と云う」と『紀』訓註にある。山の麓を掌る神と解される。

倉稲魂命
うかのみたまのみこと 宇迦之御魂神とも記す(記)。須佐之男命と大市姫の間に大年神と共に生まれる。
保食神が五穀の神であるのに対し、特に稲の霊の神とされる。

正勝山祇命
まさかつやまつみのみこと イザナギに殺されたカグツチの頭に化成した神。一般に山の神と解釈されている。
複数の古記録に大山祇の別名として正鹿山津見神の名が見られる。

䨄山祇命
しきやまつみのみこと 志芸山津見神とも記す(記)。イザナギに殺されたカグツチの左手に化成した神。一般に山の神と解釈される。志芸は「茂る意」で樹木の茂った山を掌る神と解される。

大之吹上男命
事蹟不詳

景清霊
かげきよのみたま 藤原景清の御霊。宮崎県宮崎市生目神社の祭神。平安後期の武将。1180年安徳天皇の滝口に補される。平氏軍の武将として勇名を馳せた。

木花開耶姫命
このはなさくやひめのみこと 大山津見神の娘。一般に木の花が咲き栄える如く美しい女性の意。富士山本宮浅間大社の祭神。天孫ニニギノミコトと聖婚する。

少彦名命
すくなびこなのみこと 少名毘古那神と記す(記)。神産巣日神の子とされる。大国主の神と共に国を作り堅めたが、後に常世国に行ったとされている。

伊耶那美命
いざなみのみこと ・記紀ともに神代七代の第七代として成った。伊耶那岐神と対偶の女性神。岐美二神を以って身体的に完成した表象。国生み、神生み、また禊により三貴神を生んだ。
その他神話の記述多数有り。

赤人霊
事蹟不詳

奥津日女命
おきつひめのみこと 大年神の系譜に見られる。奥津日子と合わせて一神と数えられる。先代旧事本紀では別名を大戸比売神といい、竈を掌っている神、と記されている。

大山祇神
おおやまつみのかみ 神生みの際に生まれた山の神。天孫降臨の段でニニギノミコトに娘の石長比売と木花之佐久夜毘売を献ったとある。

若雷命
わかいかいのち イザナミを連れ戻そうとイザナギが黄泉国を訪れた際、イザナミの体には蛆がたかり、八柱の雷神がいたその左手の一柱が若雷である。若は大に対応し大雷との説もある。

栲幡千々姫命
たくはたちじひめのみこと 高木神の女。天忍穂耳命の妻となりニニギノミコトを生む。名義の解釈には上質な布や稲が豊かに稔ると解く説がある。

玉柱屋姫命
たまはしらやひめのみこと 系統不詳。伊射波止美命の妻で、天日別命の母としている。(神名帳考證)

雨守(森)大神(天神)
事蹟不詳。

大国主命
おおくにぬしのみこと ・大穴牟遅神と記す(記)。出雲大社の祭神。大国主神の別名の一つ。「だいこくさま」として全国各地でお祀りされる。国生み・国譲りなどの大業の神話が多数残る。当社沖津宮の田心姫神を妻とした。

市杵島姫命
いちきしまひめのみこと 当社辺津宮の祭神。詳細は当ホームページ「由緒」を参照。

宗像大宮司代々の御霊

大日孁貴
おおひるめのむち 天照大神の別名。伊勢の神宮の祭神。神宮では特に天照坐皇大御神という。
皇室の大御祖神、皇祖または天祖と称される。

素戔嗚命
すさのおのみこと 建速須佐之男命と記す(記)。イザナギの禊により成った三貴子の一神。海原を統治するよう命じられるも根の国に追放される。その際に姉である天照大神と誓約(うけい)を行い。当社の三女神がお生まれになる。その他神話の記述多数有り。

呉織穴織
くれはとりあなはとり 阿知使主等が呉国に至り工女呉織、穴織、兄媛、弟媛の四婦を伴って帰国。途中宗像大神の求めでこの姫を奉った、とある。裁縫の神として崇敬をあつめている。

天夷鳥命
あめのひなとりのみこと 建比良鳥命と記す(記)。天照大神と須佐之男命の誓約の時生まれた五男神の第一子天菩比命の子。紀には天よりもたらした神宝を出雲大神宮に蔵めたとある。

酒彌豆男命
さかみつおのみこと 昔、宮内省造酒司の酒殿神社に酒彌豆女神と共に祀られた酒の神(延喜式)。古記録に酒の神は少名毘古(紀)・大物主神(紀)梅宮神・松尾神も崇められる。

伊岐志爾男命
事蹟不詳。イザナギ・イザナミノミコトを祀る。とも記されている。伊久志とは五十串のことで祭祀の際に五十串を立てて神祭りをしたことにちなむ、とある。

大物主命
おおものぬしのみこと 三輪明神と同じと考えられる。大和(奈良県)の式内社大神(おおみわ)神社の祭神。大国主命の幸魂・奇魂を祀る。偉大な精霊の主で神秘的な厳しい神霊だとする思想がある。

許斐権現
このみごんげん 熊野速玉権現のことと推察される。伊耶那岐大神の神徳をたたえた神名。薬師如来と説かれるようになり、熊野権現として人々から信仰された。

武内大臣
たけしうちのおおかみ 武内宿禰のこと。孝元天皇の皇孫。特に神功皇后の三韓征伐に功があり内外の平定に尽くし、一方神事にも熟達していた。一国柱礎の大神として祀られる。

稲飯命
いなひのみこと 稲氷命とも記す(記)。氷は霊で、稲の神霊を表す名。神武天皇の兄弟にあたる。神代記では出生記事の後に母(玉依姫)の国である海原に入ったと伝える。

八所御霊
はっしょごりょう 八所御霊はイザナギ・イザナミ他4夫婦の神のこと。八所宮由緒によると神武御東征の折に城山に赤馬に乗って人民を指揮して皇軍を先導したと伝えられる。

瀬織津姫命
せおりつひめのみこと 瀬織津比咩と記す。大祓詞に見られる速川の瀬に坐す神。イザナギの禊に照らして禍津日神に同じとされる。倭姫命世記では皇大神宮の荒魂で八十枉津日神とされる。

句句廼馳命
くくぬちのみこと イザナギ・イザナミが生んだ木の神のこと。他の古記録には稚産霊神・保食神・倉稲魂ほか多くの神を祀る記事も見られる。

野椎姫命
のづちひめのみこと 京都府薭田野神社の祭神。野の神。田畑の作物の守り神。

少彦名命
すくなびこなのみこと 少名毘古那神と記す(記)。神産巣日神の子とされる。大国主の神と共に国を作り堅めたが、後に常世国に行ったとされている。

三毛入野命
みけいりぬのみこと 御毛沼命(記)と記す。ウガヤフキアヘズと玉依姫との第四子。(記)では出生記事の後に浪の穂を踏んで常世国に渡ったと伝えられる。

綿積豊玉彦命
わたつみとよたまひこのみこと 綿津見神とも記す(記)。海の神霊の意。海人系氏族によって広く信仰された神。国生みの際に生成したとある。住吉神・志賀大神等とも同一とみられる。

宗像三女神
むなかたさんじょしん 古くは木皮社のこと。祭神ついては当ホームページ「由緒」を参照。

稚雷神命
わくいかづちのみこと イザナミを連れ戻そうとイザナギが黄泉国を訪れた際、イザナミの体には蛆がたかり、八柱の雷神がいたその左手の一柱が若雷である。若は大に対応し大雷との説もある。

倉稲魂命
うかみたまのみこと 宇迦之御魂神とも記す(記)。須佐之男命と大市姫の間に大年神と共に生まれる。
保食神が五穀の神であるのに対し、特に稲の霊の神とされる。

事代主命
ことしろぬしのみこと 八重事代主神ともいう。大国主神の子。母は神屋楯比売命。大国主神に代わって国譲りの言葉を述べる。

八幡神
はちまんのかみ 全国の八幡社の祭神の総称。一般に応神天皇を中心にして比売神、神功皇后を配して三座を一体として祀る。八幡宮は全国で最も多い神社の一つである。

倭姫命
やまとひめのみこと 垂仁天皇皇女。神教により天照大神を鎮祭するところを求めて諸国を歴遊する。伊勢国に入った時に大神の神誨を受け、現在地に瑞宮を営み奉仕した。別宮倭姫宮に祀られる。

大山祇命
おおやまつみのみこと 神生みの際に生まれた山の神。天孫降臨の段でニニギノミコトに娘の石長比売と木花之佐久夜毘売を献ったとある。
現在は合祀を重ね、応神天皇、武内大臣、事代主命、素戔嗚命を祀るとされる。

大山祇命
おおやまつみのみこと 神生みの際に生まれた山の神。天孫降臨の段でニニギノミコトに娘の石長比売と木花之佐久夜毘売を献ったとある。

若年命
わかとしのみこと 大年神の系譜段にみられる。大年神の子羽山戸神と大気都比売神の第二子。
大年神に対する若で、若い稲の神の意であると思われる。

稲飯命
いなひのみこと 稲氷命とも記す(記)。氷は霊で、稲の神霊を表す名。神武天皇の兄弟にあたる。神代記では出生記事の後に母(玉依姫)の国である海原に入ったと伝える。

少彦名命
すくなひこのみこと 少名毘古那神と記す(記)。神産巣日神の子とされる。大国主の神と共に国を作り堅めたが、後に常世国に行ったとされている。

伊弉諾命
いざなぎのみこと 記紀ともに神代七代の第七代として成った。伊耶那美神と対偶の男性神。岐美二神を以って身体的に完成した表象。国生み、神生み、また禊により三貴神を生んだ。
その他神話の記述多数有り。他猿田彦神・天鈿女神を祀る記載もある。

大山咋命
おおやまくいのみこと 大年神の系譜段にみられる。大年神と天知迦流美豆比売の第二子。名義は不詳であるが、偉大な山の境界とする説がある。若山咋命、市杵島姫神を祀る。


えびす 海の外から来た守り神。漁の守り神の信仰から商売繁盛・福の神として広く信仰されるようになった。事代主神や蛭子とする説もある。